つのコラム
都農ことば
高齢者の方々と話すのが好きだ。
どこで生まれてどのような子だったのか。どんなごはんを食べて、どんな遊びをしたのか。もちろん戦争を経験された方もおられ、その事も真剣に聞かせていただく。本当に大変な時代を生き抜いてこられた。
昔は中校(都農小)では、1、2組と呼ばずに、智、仁、勇、義、礼、信級と呼ばれ、南校(南小)では、A、B、C組やったげな。昔は爪切りはどうしてたと?「てっちんばさみで切りよったがね」お米は何合炊きよった?「米なんてなくて芋ばかりじゃった」更には現町長の子ども時代を知っている方も。「優しい子で、挨拶をよくしよったわ」へぇー、といろんな事が収穫される。
面白いのが都農弁。ポロッと出てくるから面白い!「あどかいて」「そりゃけしんめじゃが」「あんたもおどやね」「しょのんじょるかい、すねこついうて」「けくるな」「もうおぼえんわ」都農に来て知った言葉ばかり。新婚どきに夫から「その靴あばやね」と言われた時はたまげた。若い人も使うのか。そういう私も最近では「いごきますよ」「よごじょらんね」「そりゃあたれーわ」「明日はよくい日やから、ゆっくりよくうわ」なんて使いこなしている(笑)。
実家の父も子ども部屋を覗いては「はよ寝らんと明日がぼくど」とよく言っていた。そう明日も早い。私も子ども達に「明日がぼくよ」と言って寝かしつけよう。
小辻󠄀 史(こつじ あや)
高鍋生まれ。夫と知り合い都農人となる。そして更に縁あってこのコラムを書くことに。趣味は宝塚歌劇団鑑賞と少しばかりの読書。結婚前は海外旅行によく行っていた。現在町内のデイサービスにて勤務中。
医学生の地域医療の実習について
こんにちは。都農町地域包括ケア・総合診療医学講座の䅏田一旭です。
都農町国民健康保険病院(以下町立病院)で行われている医学生の地域医療の実習についてお話をしてみたいと思います。
宮崎大学医学部では、地域包括ケア実習といって、医学部5~6年生が大学附属病院以外の宮崎の医療機関で2~4週間かけて地域医療を学ぶ、必修の実習が行われています。町立病院もこの実習の受け入れを行っており、年間を通して10名近い医学生がやってきます。
また町立病院では、宮崎県内では唯一、長期滞在型の地域医療実習が行うことが許されています!こちらはLICといって、都農町に12週間滞在することで、どっぷりと地域医療に浸かり学びを深める特別実習のコースになっています!実はこの特別実習もスタートしてから4年目を迎え、延べ10名以上の医学生が都農町でこの実習を経験しています!医学生には、地域医療を理解する上で大事な事として、その地域で行われている医療を知ることはもちろん、病院の外に出てその地域の生活や文化にも思いを馳せること、地域の住民の皆様との交流から得られる経験がとても重要だということを伝えています。これまでの学生の実習でも、町民の皆様との交流の機会において、実習の学生を温かく迎えていただいており、地域医療実習に対するご理解ご協力に感謝申し上げます。
これからは、コロナ禍で制限されていた、町民の皆様との交流の機会をさらに増やしていきたいと考えております。引き続きご理解とご支援よろしくお願いいたします。
䅏田 一旭(のきた いっき)
東京都出身。2014年宮崎大学医学部を卒業、宮崎大学医学部附属病院で初期研修を開始。2016年より宮崎大学地域医療・総合診療医学講座の専門医プログラムを専攻。2020年4月より都農町立病院の総合診療科に勤務。
株式会社タイミーと連携し、町内のお仕事体験・交流・観光などをセットに1週間程滞在して町の魅力を感じてもらうプログラムを作っています。昨年は約30人応募があり、15人が実際に来てくださいました。そしてなんとそのうち2名が移住をされました(びっくりしました)。
地域おこし協力隊募集等含め各自治体が必死にわが町の魅力をPRし、様々な工夫を凝らして人を呼び込もうとしてますが、その多くは苦労されています。全国1,724ある市区町村の中で、率直に申し上げて都農は「選ばれる町」ではありません。でも、だからこそチャンスだと僕は思っています。前述のプログラムの参加者はほぼ全員元々都農町を知らなかった人たちです。
今回初めて知り、なんだか面白そうと感じて応募し、実際来てみたらこんなに素敵な人たちがいたと知ってファンになる。来てもらうためにはあらゆるきっかけ作りが必要だし、来てよかったと思ってもらうには受け入れ側の歓待の心が不可欠です。この輪を広げたいです。
全国的に不登校者や引きこもりの数が増えています。過度な競争、自己責任論の跋扈、行き過ぎた管理など様々な問題が複合的に絡み合っていますが、一番は「あなたはここに居るだけでいいんだよ」と無条件の生の肯定を得られる場所、安心できる場所がこの社会からどんどん無くなっていることだと思います。
『居るのはつらいよ ケアとセラピーについての覚書』(東畑開人、医学書院)という本があります。「ただ、居るだけ」が困難な時代です。だからこそ「居るだけでいい町、都農」を目指すのはどうか、というのが僕の提案です。
小松原 駿(こまつばら しゅん)
1988年東京生まれ。同志社大学経済学部卒。映像作家見習い、蔵人(清酒醸造)などを経て2020年都農町へ。現在ツノスポーツコミッション事業統括責任者。座右の銘は「そのうちなんとかなるだろう」(植木等)
Please try cooking Bicol Express.
In this report, I am introducing a popular Filipino dish. Philippine cuisine is generally neither spicy nor hot; however, in the Bicol region, locals cook some of their dishes with hot chilis. Here is the recipe for the dish called “Bicol Express”.
Ingredients:
・1 kg chicken breast, cut into bite-sized pieces
・4 cloves garlic, crushed and minced
・1 pc red onion, cut into small cubes
・1 ½ thumb (about 2 cm.) ginger, thinly sliced
・2 pcs green chilies cut into thin rounds
・5 pcs cayenne pepper chopped
・1 tbsp shrimp paste cooked
・2 cups coconut Milk
・3 tablespoon oil
・½ cup chicken broth (water, if none)
・½ teaspoon ground black pepper
Cooking Instructions:
1.Heat oil in a pan, saute the garlic until golden brown.
2.Then, add the ginger. Stir, then put the chicken breast and cayenne pepper. Continue stirring from time to time for about 5 minutes.
3.After 5 minutes, pour in the coconut milk; stirring continuously to avoid the coconut milk from curdling.
4.Now, pour in the chicken broth and green chilies. Simmer for 10 minutes.
5.After 10 minutes, transfer into a serving bowl.
6.Serve hot and enjoy!
What do you think? Please try cooking Bicol Express.
ビコルエクスプレスのレシピをご紹介!
今回は、フィリピンの人気料理をご紹介します。 フィリピン料理は一般的に辛くはありません。しかし、ビコル地方では、地元の人々が唐辛子を使って料理を作ります。 これが「ビコルエクスプレス」という料理のレシピです。
材料:
•鶏の胸肉1kg、一口サイズにカット
•にんにく4片、つぶしてみじん切りにする
•赤玉ねぎ1個、小さな立方体にカット
•生姜、約2センチ、薄くスライス
•2個の青唐辛子を輪切りする
•カイエンペッパー5個をみじん切りにする
•大さじ一杯のエビペースト
•ココナッツミルク2カップ
•油大さじ3杯
•1/2カップ チキンスープ(ない場合は水)
•小さじ1/2の挽いた黒胡椒
調理指示:
①フライパンに油を熱し、にんにくをきつね色になるまで炒めます。
②次に、生姜を加えます。かき混ぜてから、鶏の胸肉とカイエン ペッパーを入れます。時々約5分間混ぜ続けます。
③その後、ココナッツミルクを注ぎます。ココナッツミルクが固まらないように継続的にかき混ぜます。
④次に、チキンスープと青唐辛子を注ぎ10分間煮ます。
⑤その後、器に移します。
⑥温かいうちに召し上がってください。
いかがですか。ビコルエクスプレスを作ってみてください。
Angelina Alvarez Nakase
(アンジェリーナ アルバレズ ナカセ)
フィリピン出身。名古屋大学院に留学、博士号を獲得。食品化学や分子生体の研究に携わった後2012年に宮崎でFLAA(外国語アクティビティ・アシスタント)に。2018年から都農町のALT。