町の出来事
9月10日 黒萩・丸溝地区にある千代美美容室で都農東小学校5年生の河野 結奈さん(黒萩・丸溝)がヘアドネーションを行いました。
今回ヘアドネーションをするにあたってカットしてくれたのは結奈さんの祖母の千代美さん。3歳の頃から約8年間大切に伸ばし続けた髪をヘアドネーションの手順に従い、ヘアゴムでまとめてカットを行いました。
結奈さんは今日まで伸ばした髪を切るのはやはり勇気がいるようで、緊張した面持ちでした。ヘアゴムでまとめた房一つ一つを丁寧にカットする千代美さん。最初の房をカットする際は思わず、近くにいたお母様からも声が…。最後の房をカットする頃には心なしか、結奈さんもスッキリした面持ちになっていました。
結奈さんがヘアドネーションをするきっかけになったのは、髪が長くなってきた時に、ヘアドネーションの記事やニュースをみて、どうせ切るなら伸ばせるだけ伸ばしてから、困っている方に寄付しようと決めたのがきっかけでした。伸ばしてる間はやはりケアも大変だったそうで、トイレに行く時も、髪の毛に注意をしないといけなかったり、運動する時もまとめておかないと大変だったり、やはり、シャンプー代やドライヤーで乾かす電気代だったりと、気になる事も多かったそうです。
それでも、伸ばしてる間は、長さに興味を持ってくれた方とお話しするきっかけになり、お友達が増えたり、大好きなお父様から毎日髪を結ってもらい、コミュニケーションの一つとなったり色々嬉しかったこともたくさんあったそうです。
カットを終えて結奈さんは
『髪の毛を切った後、とても軽く感じました。達成感もあり満足しています。自分の髪の毛が困ってる人の助けになればとても嬉しいです』と述べました。
将来は、おばあちゃんみたいな美容師になりたいと話す結奈さん。お姉さんと一緒に素敵な美容師となってお店を継ぐのが夢だそうです。美容師になった結奈さんが、寄付したいと思ってる方のヘアドネーションのカットをする姿が見られるのも近い将来かも知れません。
ヘアドネーションとは、ヘア(髪の毛)とドネーション(寄付)を合わせた言葉で、病気や事故などで髪を失った子どもたちのために、寄付された髪の毛を使用して、医療用ウィッグ(かつら)を作り、無償で提供する活動のことです。
ヘアドネーションによる医療用ウィッグは100%人毛でできているため、見た目や質感がとても自然です。髪を失うことは、人に会うのが嫌になったり、学校に行けなくなったりする可能性がある、大きな問題です。医療用ウィッグには、そんな子どもたちの気持ちを前向きにする効果があります。