農家支援事業
地域おこし協力隊の活動のひとつに、農家支援事業があります。農家支援事業とは、繁忙期などに人手が足りずに困っている都農町の農家の元へ、地域おこし協力隊がお手伝いに向かい活動するという事業です。
この度、農家支援事業が一般社団法人ツノスポーツコミッションから株式会社J.FC宮崎に移管されました。
そこで今回は、株式会社J.FC宮崎が運営するサッカーチーム「ヴェロスクロノス都農」に所属している選手の皆さんの、地域おこし協力隊としての活動をご紹介します。
普段はサッカーをプレイする姿しかみない選手の皆さんが、練習後に一生けんめいお手伝いする姿も素敵ですね!
お手伝いに慣れた先輩の選手が、初めてお手伝いする後輩の選手を率先とサポートしてます
休憩時間は和気あいあいと、ゆっくり休憩する姿が。今日は人気のパンをじゃんけんで取り合いに!?
【農業班リーダー】大竹 隆人さん
Q.農業班は普段はどのような活動を?
「時期によっていろんなところに行っています。1、2月は金柑の収穫、3月はスイートピー、4、5月はトマト、6、7、8月とかはぶどうとかですね。収穫以外にもハウスのビニールをつけたり剥がしたりの作業もあるので、呼ばれたところに行って作業する感じですね」
Q.練習後の作業は大変ではないですか?
「涼しい時は大丈夫なんですけど、夏になると練習で汗かいて限界ぐらいまで体力無くなっちゃうんです。体力的には厳しいですが、みんなで協力して作業しています」
Q.地域おこし協力隊のやりがいは?
「町の人や農家さんとふれあってお手伝いして、厳しい作業でも、直接『助かった』、『ありがとう』と言われると、力になれたなと思います。手伝った農家さんが『今度サッカー応援行くよ!』と言ってくれたり、実際に自分たちがやっているサッカーを見に来て応援してくれたりするので、お互いにとっていい関係を築けてるんじゃないかなと思います」
黒木 信弘さん・栄子さん(新今別府)
Q.地域おこし協力隊として協力してくれる選手たちへの感想は?
「農業の経験がない人もいるのになんでも嫌がらずにやってくれます。適切に指導してあげれば自分たちで工夫して対応してくれる。『こうやってした方が早いっちゃね!?』とか言いながらぱっぱっとやってくれます。自分たち同士で声を掛け合って作業して、わからないことはすぐ聞いてくれる!自分ができることを自分で見つけて作業してくれます。力もあるし、人手も足りないので助かる!返事もいいです!通りかかった人にも元気よく挨拶していますし、一人が気づくとみんなが挨拶します。わがままもよく聞いてもらっています(笑)。」
都市地域に住んでいる方々に人口減少や高齢化などが進む地域へ生活の拠点を移してもらい、「地域おこし協力隊員」として、地域に根付いた活動を行なってもらう取り組みです。隊員は一定期間地域に居住して、地場産品の開発・販売・PRなどの地域おこしの支援、農林水産業への従事、住民の生活支援などの「地域協力活動」を行います。
「ヴェロスクロノス都農」の選手の皆さんは、地域おこし協力隊員として「デジタル班」「町課題貢献班」「空き家班」など様々な面で都農町の地域おこしに尽力しています。その中でも主に農家さんのお手伝いなどを中心に活動されている方々は「農業班」と呼ばれます。