『春の山団地』リニューアル
春の山団地は、建設後約50年を迎え、外壁や屋根の劣化による老朽化が進んでいたため、「都農町公営住宅等長寿命化計画」により、建て替えを行っています。
このプロジェクトは、令和元年から令和8年にかけ、11棟あった建物を解体し、7棟の建て替えを行う事業で、今回2棟の建て替えが完成しました。
コンセプトは「多世代交流型」で、子育て世代向け4棟、高齢者向け3棟を整備予定です。
今回新しく建てられたのは子育て世代向け住宅。1階と2階を1世帯で使用する「メゾネット型」です。内装は現代的に一新し、利便性が向上しました。他にも、安全を考え子どもが登れない位置に室外機を設置するなど、快適に過ごせる工夫が施されています。外観は様々な配色パターンを試行錯誤した結果、石畳の白とグレーが、住宅の黒とオレンジを引き立て、洗練された配色によりモダンで魅力的な雰囲気を演出しています。
一方、高齢者向けの住宅は平屋タイプで、段差を無くし、スロープを設置するなど、バリアフリーに配慮した建物になる予定です。建物の配置にもこだわり、あえて配置する角度を変えることで、入居者同士のコミュニティスペースを設けています。
建設は現在も進行中で、今後も多世代・多世帯の方々が共に暮らし、コミュニケーションを通じて充実した生活が送れる住環境を目指していきます。
なお、今回完成した2棟については、以前の春の山団地入居者を優先的に入居いただいております。
完成した子育て世代向け住宅の内装。アイボリーの壁紙とナチュラルブラウンの木目が、部屋に明るい印象を持たせます。リビングは壁紙を一面だけ色を変えることでワンポイントとなり、飽きさせないデザインになっています。
【完成イメージ】
斜めに配置することで建物の間に広場ができ、入居者同士のふれあいの場をつくる工夫が凝らされています。